女性のてんかん

結婚について

てんかん患者さんの中でも、薬でてんかんが止まっていれば、一般の方と同じように仕事もして恋愛もしている方もいらっしゃいます。なので、てんかんだからといって、結婚ができないわけではもちろんありません。パートナーもてんかんのことをよく理解してくれているのが理想的です。もちろん、発作が止まっていないからと言って、結婚をすぐにあきらめる必要もありません。その人その人に応じたプランを考えていく必要があります。

妊娠について

妊娠についてピルを飲んでいる方は、抗てんかん薬によっては、ピルの効果を減弱させてしまい、予定外の妊娠をする方がいますので、医師に相談することをお勧めします。また、抗てんかん薬により、赤ちゃんの奇形率が6-10%になります。健常の女性の場合の奇形率の3%と比べると多くなります。しかし、逆に言えば、90-94%の確率で普通の赤ちゃんが生まれてきます。さらに、薬によって、奇形率は異なります。中でもバルプロ酸(デパケン)がリスク高いことが知られていますが、バルプロ酸も1日の内服量でリスクの程度は異なります。できるだけバルプロ酸以外の薬で発作が止まるのであれば、前もって薬を切り替えたほうが良いでしょう。とはいえ、バルプロ酸でしか、発作が止まらない患者様も一定数いますので、その場合は、医師と相談し、慎重な判断が求められます。私の場合は、思春期以降の女性患者であれば(高校生であっても!)、妊娠のことをお話しするようにしています。というのは、赤ちゃんの奇形が決まるのは妊娠4-8週と言われているからです。この時に、抗てんかん薬を飲んでいると、奇形率が高まるリスクがあるのです。しかし、ご存じの通り、市販の妊娠検査薬を使っても、妊娠が分かるのは5週以降になってからです。つまり、妊娠と気づいた時には既に赤ちゃんの奇形のリスクが高まっているのです。よって、理想としては、計画妊娠とし、医師に前もって、そろそろ妊娠を考えている旨を伝えておくといいでしょう。もちろん、ご主人にも妊娠とてんかんについて色々と知ってもらい、協力を得ることも重要です。さて、妊娠したら、てんかんの治療が変わるのでしょうか?一般的にはこれまでの薬をそのままの量で続けることが多いです。妊娠中の発作の頻度は7割の人で変化なし、2割の人で増加、1割の人で減少と言われています。いずれにしろ、きちんとした内服管理が重要になってきます。

育児について

一般的には母乳を与えても、赤ちゃんに影響はないと言われています。一部の薬では、多少赤ちゃんに影響が出て、眠気が出ると言ったことがありますので、医師と相談して、人工乳が勧められる場合もあります。また、子供が小さいうちはどうしても夜泣きや授乳などで、お母さんが睡眠不足になります。そうなると、てんかん発作が再発するリスクが高まります。ご主人やご両親の協力も得られるときは得るほうが望ましいですね。


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